「ゆるり鎌倉歴史さんぽ」①材木座のラグーン

「ゆるり鎌倉歴史さんぽ」①材木座のラグーン

2023年9月12日

源頼朝が中世都市鎌倉を開く、ずっとずっと昔、鎌倉は相模国8郡の中の1つ、鎌倉郡の中心として郡衙(郡家)が置かれていました。鎌倉郡衙(郡家)は今の市役所から御成小学校の一帯にあり、発掘調査から当時の木簡や遺構が出土しています。さて鎌倉が1郡の中心となった理由の1つに良港があったことが挙げられます。古代の船は風浪に弱く、自然の影響を強く受ける構造でした。このため潮の満ち引きで港から出たり入ったりできる浅い湖(ラグーン)は天然の良港だったのです。このラグーンがかつて材木座にありました。

材木座にかつて広がっていたラグーンの存在を、地形や発掘調査結果から歩きながら確かめていきます。そして鶴岡八幡宮がもともとあったとされる元八幡(由比若宮)にも立ち寄り、古代から中世へと続く歴史の2時間を過ごしましょう。