幻の大伽藍「鎮護国家大伽藍一区」

幻の大伽藍「鎮護国家大伽藍一区」

 中尊寺建立供養願文には、大治元年(1126年)に白河法皇御願の大伽藍が落慶したことが記されています📨

 荘厳な建物に皆金色の丈六釈迦三尊像。2階建ての鐘楼に洪鐘を釣り下げたといいます。紺色の紙に金と銀のお経が書かれた「紺紙金銀字交書一切経」5300余巻はここに奉納され、千人の僧による法華経の転読「千僧供養」が執り行われました🙌🏻

 この大伽藍は「鎮護国家大伽藍一区」と呼ばれ、場所は諸説ありますが、金色堂と讃衡蔵の間の道を下った先、大池跡付近が有力視されています🔍

 現地に行って見ると、確かに平安時代末期の浄土庭園跡らしき景色が広がっていました。

 奥羽の英雄、藤原清衡👨🏻‍🦱。彼は中尊寺に大伽藍を完成させた2年後、73年の生涯を終えます。