石橋山の合戦の経過をまとめる
石橋山の合戦は鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」に詳しく書かれています。また軍記物語の「源平盛衰記」にもありますが、ここでは創作の色が濃い軍記物語ではなく、「吾妻鏡…
石橋山の合戦は鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」に詳しく書かれています。また軍記物語の「源平盛衰記」にもありますが、ここでは創作の色が濃い軍記物語ではなく、「吾妻鏡…
今回は。隅田川までやってきた頼朝が、鎌倉を目指す途上で、対平氏戦略を示した箇所を読み解いてみます。 原文は「吾妻鏡」治承四年九月二十日条 「治承四年(1180…
前回までは石橋山の合戦で敗れ、安房国へ逃れた頼朝が房総半島から反撃を開始した内容を見てきました。そして下総国と武蔵国の境目の隅田川辺で、上総国の豪族上総介広…
安房国で安西三郎景益以下の在庁と、新たな御厨を伊勢神宮に、洲崎宮に神田を寄進するなど、安房国内に対して政治的影響力を行使した頼朝は、隣国の上総国へ向けて兵を…
安房国へ逃れた頼朝は、再起をかけて安房国掌握につとめます。第8回で安西景益の参陣に触れましたが、武士達の協力だけでは、平氏追討という大願は成し遂げられません…
前回の史料講座では、安房国に落ち延びた頼朝のもとへ、安房国の安西景益が参上した「吾妻鏡」治承四年九月四日条を読んだ。今回は、三日後の九月七日条木曽義仲の挙兵を…
前回の史料講座では、安房国に落ち延びた頼朝が幼い頃に親しく接していた安西景益に参上するように命令を下した箇所を解説した。今回はその続きを読みながら、頻出する…
古文書や古記録は当事者間のやりとりや記録が目的のため、誰がどうした?誰に何をした?誰の話?という主語の省略されているケースがよくある。だから文章を読んでいて…
今回は石橋山の合戦について、実際に現地を歩き読み解いてみる。 最初に石橋山の合戦について少し述べておく。伊豆国で山木兼隆を討った頼朝は、挙兵に呼応した三浦…
頼朝は山木兼隆を討った翌々日、兼隆の親戚史大夫知親が横暴な振る舞いをしていた伊豆国蒲屋御厨に、民が嘆いているので止めるよう命令を下す。この命令書を「下文」と…
前回は、頼朝挙兵の第一矢の場面を取り上げ、助詞について解説を加えてみた。 今回は山木兼隆を討つ場面を古記録において「レ点」が付くよく使われる字について述べて…
古記録を吾妻鏡から読む。1回目が返り点について・2回目が読解だったので、第3回目の今回は助詞を補う点について解説を加えてみる。 読む箇所は頼朝挙兵の場面をとり…