北条時政も手伝い作った、鎌倉の名所の一つ「段葛」!!

北条時政も手伝い作った、鎌倉の名所の一つ「段葛」!!

 「段葛」は鎌倉駅東口を出て、まっすぐ行くと目の前に現れる鶴岡八幡宮の「二の鳥居」から「三の鳥居」「境内」へと続く、鎌倉時代に造られた道です。

 「段葛」が造られた経緯は鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」に次のように記されています。

「養和二年(1182)三月大十五日乙酉、自鶴岳社頭、至由比浦、直曲横而造詣往道、是日來雖爲御素願、自然渉日、而依御臺所御懷孕御祈故、被始此儀也、武衛手自令沙汰之給、仍北條殿〔時政〕已下各被運土石云々、」

現代語訳に置き換えると「源頼朝は以前から、鶴岡社頭より由比浦に至る曲がった道をまっすぐにしたいと考えていました。ちょうど妻の北条政子が懐妊したので、その御祈りとして頼朝の命令により、政子の父である北条時政をはじめ御家人たちが土石を運んで作ったといいます」となります。

今の「段葛」は当然、この時に造られたものではありません。しかし補修・修繕が繰り返され、形を変えながら今に連綿と続いています。

また娘の政子や生まれてくる孫(後の頼家)のために、自らも土や石を運び、道をつくったという北条時政の優しさを感じることができます。

この由来と「段葛」を守り続けてきた鎌倉の歴史が、名所の一つたる由縁だといえます。

鎌倉を訪れたら、是非「段葛」で北条時政の優しさに想いを馳せてみてください!!