北条泰時ゆかりの史跡を巡る第3弾。北条泰時の御墓「常楽寺」。

北条泰時ゆかりの史跡を巡る第3弾。北条泰時の御墓「常楽寺」。

名執権と称された北条泰時(法名、常楽寺殿)の御墓は、大船の常楽寺にあります。

彼を名執権たらしめたのは、貞永元年(一二三二)に制定した日本における最初の武家法典『御成敗式目』(貞永式目とも)だろう。

五十一ヶ条から成り、守護・地頭・御家人の権利や義務、所領の訴訟、対朝廷や本所関係などを慣習法や判例を明文化した。後に室町幕府法や戦国大名の家法にも影響を与えた。こうした点から武家法の基本と位置付けられている。

今、常楽寺ではセンリョウがたくさん実をつけている。北条泰時が武家社会に蒔いた種が実を結んでいったかのようなその光景に奥ゆかしさを感じた。