北条義時法華堂跡

北条義時法華堂跡

頼朝法華堂跡から東へ向かうと石段が見えてきます。この石段を上がった先にある平場が義時の法華堂跡だといわれています(約770平方メートル)。2005年の発掘調査で遺構が発見されました。

この位置は、『吾妻鏡』に記載された頼朝墓からの方位と地形と一致しているため、北条義時が祀られていた北条義時法華堂の跡であると推定されています。

発掘からは、建物の縁束(えんづか)の礎石、雨落溝(あまおちみぞ)、柱を支える礎石が据えられていた痕跡などが発見されました。調査からこの場所に一辺8.48メートルほどのお堂が建っていたことが明らかになりました。また瓦も出土しており、当時としては珍しい瓦葺だったと考えられています。さらに一緒に出土した遺物(かわらけなどの土器)の年代から、この建物は13世紀末か ら14世紀初頭頃には使われなくなっていたことも判明しています。