源頼朝と結ばれた伊豆国出身の北条政子は、多くの時間を鎌倉で過ごしました。20代で鎌倉に入り、寿永元年(一一八二)に嫡男頼家を出産。建久三年(一一九二)には実朝を産んでいます。源氏三代の時代を生きた政子の生涯は大きく、①頼朝の御台所時代。②後家として政治に関与した時代。③尼将軍として政治をおこなった時代に分けられます。その事績を一言でまとめると「鎌倉将軍家を北条氏が支える礎を築いた」人物だといえます。
今回は、頼家懐妊時に源頼朝が安産祈願を祈って造ったとされる段葛から、頼家出産の比企ガ谷(現:妙本寺)、政子の供養塔と伝わる宝篋印塔が残る安養院をめぐる鎌倉の東を散策する2時間です。