観自在王院跡

観自在王院跡

2代基衡の妻が亡き夫の菩提を弔うために整備。毛越寺の隣にあります。こちらも世界遺産。

観自在とは、迷いの執着から解放された境界にあって、事物のすがたが自由自在に正しく見きわめられること(日本国語大辞典)。だそうです。

そんな境地、考えたことすら無かった😅

誰もおらず貸し切りの極楽浄土の世界。

広い・風が気持ち良い。

大きな南門跡。

中央に舞鶴が池。

かつて正面には阿弥陀堂と小阿弥陀堂が並んでいました。

阿弥陀堂の四方の壁には、京都の霊場名所が描かれていたそうです。石清水の放生会・賀茂の祭・鞍馬の風景・醍醐の桜会・宇治平等院の様・嵯峨・清水など。京都との交流を深めた基衡らしさがあらわれています。

小阿弥陀堂の障子に張られた色紙には、参議藤原教長に書いてもらった和歌が書かれていました。

観自在王院跡の庭園は、発掘調査により石組・州浜・中島など、ほぼ完全な状態で残っていたといいます。

ここで亡き夫の菩提を弔い続けた基衡の妻(=安倍宗任の女)。その想いはタイムカプセルに閉じ込められていました。

「平泉ー仏国土」ありがとうございます🙏