芦名に鎮座する十二所神社はかつて「三浦十二天」と呼ばれました。
十二天とは辞書によると、
一切の天龍・鬼神・星宿・冥官をまとめて、世を護る十二の神をいうようです。
四方・四維の八天に、上下の二天および日・月の二天を加えた十二の天。
東に帝釈天、東南に火天、南に閻魔天、西南に羅刹天、西に水天、西北に風天、北に多聞天(毘沙門天)、東北に大自在天、上に梵天、下に地天、および日天、月天の総称といいます。
つまり四方八方天地左右の全方角を護る神々。
その神々の神社が「三浦十二天」。
三浦一族は本家が滅亡した後も、
会津の芦名氏をはじめ、
越後国奥山庄の三浦和田氏。美作国の三浦氏。
紀州徳川家の家老正木氏など、
日本各地に根付いていきました。
今、「三浦十二天」を訪れると、
各地に広がっていった三浦一族を、
それぞれの三浦十二天が護っていたのではないか?と思わせます。
三浦一族のパワーの源「三浦十二天」。
彼らの果てしないヒストリーは今も、
神々に護られているような気がします。