鎌倉時代造営の国宝多宝塔を有する金剛三昧院。当院所蔵の文化財が鎌倉に登場。歴史文化交流館の建つ場所は、鎌倉時代に安達氏の館があったとされている。その安達氏は金剛三昧院と深く関わる一族だった。
金剛三昧院は承久元年正月二十七日に亡くなった三代将軍源実朝を弔うために、北条政子の願いによって建立された。造営を任されたのが実朝の死とともに出家した安達景盛(大蓮房覚智)。彼は高野山に入り菩提を弔う。そんな鎌倉と深いつながりを有するのが高野山にある金剛三昧院である。
展示物は安達景盛(大蓮房覚智)像や、関東下知状などの権利文書をはじめ、弁財天像など鎌倉時代の金剛三昧院の様子がわかる構成となっている。夏に高野山へ行った際に寄った場所だけに、感慨深い^ ^