大異山高徳院清浄泉寺(鎌倉市長谷)

大異山高徳院清浄泉寺(鎌倉市長谷)

国宝の阿弥陀如来像「鎌倉大仏」の名で親しまれている鎌倉のシンボルの一つが御鎮座しています。高徳院の開山開基は不明。ちなみに鎌倉大仏造立の詳しい歴史もよくわかっていません。ただし鎌倉時代造立の為、北条氏の関与が指摘されています。

浄光という僧が諸国をめぐり勧進したようです。

当初は木造でしたが大風で倒壊。建長四年(1252)に現在の青銅製で鋳造され始めました。大仏を覆う大仏殿は室町時代に津波で流され、以来「露座の大仏」となります。大仏殿の礎石が大仏様の周囲に再現されています。

大仏様はかつて金箔で塗られていました。今もお顔の頬のあたりにその名残を確認できます。総髙は約13m。総重量122トン。

境内手前の向かって左の石碑に、「聖武帝草創 東三十三箇国 総国分寺」(「江戸時代の享保元年(1716)」)と刻まれているのを見つけました。鎌倉大仏と直接関係するものではないでしょうが、そのようにとらえられた存在だったという歴史が面白いと感じました。

廻廊の右側の「大わらじ」は茨城県常陸太田市の松栄子供会が1951年に「大仏様に日本中を行脚し、万民を幸せにしていただきたい」と履物をつくって寄付したようです。以来3年に一度の制作を続け寄付しています(説明板)。半世紀以上😮

他にも境内奥の観月堂(李氏朝鮮時代の王宮内に建築されたと伝えられる建物)・与謝野晶子の歌碑など見どころはたくさんあります👀