平清盛公西八条殿跡〜若一神社〜

平清盛公西八条殿跡〜若一神社〜

 JR西大路から西大路通りを北に上ると、右手に見えるのが若一神社です。大きな楠が目印です!!境内の入り口には「平清盛公西八条殿跡」という石碑があります。

 ここは平清盛が六波羅とは別に仁安元年(1166)頃に建てた邸宅で、西八条殿と呼ばれました。その跡地は今の下京区の観喜寺町・八条坊門町、南区八条坊門町・八条町にあたります。往時は48000坪もの広大な敷地に50もの煌びやかな館があったといわれています。この場所はかつて西国街道と山陰道のつながる交通の要所でした。

西国と深い繋がりを築いた平氏一門を象徴する場所だといえますね。

 境内には平清盛をゆかりの伝承が残る史跡があります。本殿から奥へ行くと、清盛の熱病を冷やすために使ったといわれる御神水があります。この神共水(じんぐすい)は平家物語にも記述があり、開運出世の水として、また地元では新生児誕生の産湯としても使われているそうです(京の銘水のひとつ)。

 お土産・グッズも清盛ゆかりの品々があり、平氏に興味のある方にとって、楽しめる神社だと思います。