レキシノワvol.01 古文書は通信手段。古文書を見てみよう!では、東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)の折紙(おりがみ)を取り上げました。
今回はそもそも東寺百合文書とは、どういった文書かを記しておきます。
東寺百合文書は、京都の東寺(教王護国寺)に伝わった中世の古文書群です。その数は2万5千通におよぶといいます。今は主に京都府立京都学・歴彩館(旧京都府立総合資料館)に所蔵されています。
東寺百合文書の名前の由来は、江戸時代に遡ります。加賀藩の藩主前田綱紀が、東寺から古文書を借り受けました。その御返しに百個の桐箱を文書の保存箱として東寺に寄附しました。これが「百合文書」と呼ばれる所以です。
東寺百合文書は、昭和四十二年(一九六七)に京都府が東寺から購入しました。そして今は、京都府立京都学・歴彩館(旧京都府立総合資料館)の収蔵庫で保管されています。
史料的価値が高いことから平成九年(一九九七)、国宝に指定されました。
そんな由緒正しい史料を、我々は自宅にいながらWEB上で楽しむことができます。
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ぜひ古文書から日本中世の情景を感じ取ってみましょう。